サンプル縫製の依頼
サンプル縫製とは、製品同様仕様で1枚だけ縫いあげる事を指します。
製品同様の生地で縫製することにより、製品としての不具合が無いが確認する為です。トワルで確認しても、実際の生地で縫いあげた時に微修正がでる場合があります。
また、縫製指示通りに縫われているか、指示サイズに出来上がっているか、仕上げプレスに留意点はないか等、確認する役割もあります。
資本力のある企業や、量産(同じ規格の商品を多量作る事)数が多い場合は、ファーストサンプルで問題があれば、パターンを修正し、セカンドサンプルを作る場合もあります。量産が始まってから修正をかけることは容易ではありません。場合によっては不可能です。サンプル縫製は量産前の最終確認です。
デザイナー、パタンナー、場合によっては生産管理や営業も交えてしっかりと確認する必要があります。また、サンプルを元に受注を取る場合(生産量を決定する)などはそのサンプルの出来栄えも重要です。サンプル縫製は本来であれば、量産を縫う予定の工場に依頼した方が、後々量産する事を考慮すればベストです。
しかし、納期や色々な兼ね合いから、サンプル縫製専門業者に依頼する場合もあります。また、展示会で不人気であれば、量産に進まずにドロップアウトする場合もあります。
サンプルと言えども、量産背景も考慮する必要性がでてくる為、アパレルメーカーでは生産管理と呼ばれる職業の人が登場する部分です。