サスティナブル素材について
ファッション業界に置いてのサステイナビリティな問題は他分野に渡ると前回説明しました。
- 環境負荷
- 動物搾取
- 労働環境
- 衣類ロス
今回は1.環境負荷について「素材」という観点からサスティナブルを紐解いていきます。
現在、様々なサスティナブルな素材が研究、開発、製品化されています。
- 自然素材(農薬や化学肥料を使わないオーガニックコットンや麻は土壌汚染や水質汚染に配慮した素材として認知度が高く、麻に関しては、森林の約4倍CO2を吸収するというスーパーエコ素材と言われています)。
- リサイクル合成繊維(原料まで戻しケミカルリサイクル、材料のまま利用するマテリアルリサイクル、燃料として使用するサーマルリサイクル、など、様々なリサイクル方法があります)
- 再生セルロース繊維(植物を原料とし、植物から採取した繊維素(セルロース)を化学処理で溶かし、人工的に糸にしたもの)
- 生分解性繊維(微生物によって分解され、最終的には水と二酸化炭素に完全に分解される素材。廃棄にあたって環境にかかる負荷が低いのが特徴。)
など主要なものをあげました。他にも各企業独自のサスティナブル素材、商品を生み出しています。
ユニクロのダウンサイクルやペットボトルフリース、アディダスの海洋プラスチック再生スニーカー、フェラガモのオレンジファイバーのスカーフなど、各企業知恵やアイデア、技術開発、様々な企業努力をしています。
今回は素材に焦点を当て、簡単に説明しましたが、立つ視点によって、矛盾が生まれることもあります。サステイナビリティーは解釈の幅が広く、様々な要素が複雑に絡み合っているためです。